概要
毎朝枕元や洗面台を見ると「あれ、髪の毛がこんなに!」——春になると抜け毛が増えたと感じる人は多いという。実際、「抜け毛が増えた」と感じる人は20〜50代の約3割にのぼるとのデータもある。「毛根の春バテ」が原因という専門家もおり、季節の移り変わりと抜け毛には意外な関係性があるようだ。季節の変化によって頭皮にどんな変化が起きるのか、抜け毛を防ぐ方法はあるのか、身近な悩みを掘り下げつつ、髪と頭皮の健康を守るための対策を考える。
「あれ?髪、多くない?」春の抜け毛現象
春は桜が咲いたり新年度が始まったりと、気持ちも新しくなる季節だ。しかしその一方で、実は多くの人が「え?朝起きたら髪抜けてた…」と、抜け毛の多さにショックを受ける季節でもある。「最近抜け毛が増えた」と感じる人は約3割にも達するというから驚きだ。
春の頭皮にも衣替えがあった?「毛根の春バテ」とは
専門家によると、春の頭皮はまるでファッションの衣更えをするように、新しい環境に調整を図る過程で「毛根の春バテ」と呼ばれる現象が発生すると指摘する。冬から春にかけて気温差が激しく、頭皮の血行が不安定になりやすい。これにより栄養や酸素が毛根へ十分に届かず、髪の毛が弱ってしまって抜け落ちやすくなることがあるという。
ストレスも抜け毛の強力な味方?
春といえば、新しい学校、新しい職場、引っ越しと何かと変化が多い季節。その変化が引き起こすストレスも抜け毛を加速する原因となる。医学的にもストレスがホルモンバランスや免疫に影響を与え、頭皮の環境にも悪影響をもたらすことが知られている。
頭皮に季節感? 春の抜け毛対策と具体例
抜け毛が起きてしまった後の対策はもちろん大切だが、そもそも抜け毛を最小限に抑えるためにはどのようなことを意識すれば良いのだろう?
頭皮ケアが鍵
- シャンプーの見直し〜洗浄力が強すぎるシャンプーは頭皮に負担をかけ、バリア機能を低下させる。優しい成分に変えるだけでも改善が期待できる。
- マッサージ〜頭皮マッサージで血流を良くし、栄養を毛根にしっかり届ける。お風呂タイムに気軽に行える。
- 適度な運動・睡眠〜身体の代謝を高め、髪や頭皮が健やかになる環境を整える。
抜け毛の量には季節が関係
実は、すべての人間に毎日自然に抜ける毛髪の量(約50〜100本ほど)の変動が季節ごとにあるとされている。ある調査によれば、「春と秋に抜け毛が多い」と感じる人が圧倒的に多く、季節性抜け毛という現象は十分考えられるのだ。
科学データ:実は春は抜け毛のピーク?
2019年に日本皮膚科学会が調査した統計では、「髪の毛が抜けると感じる季節」の調査において、春が最も多く30%前後だったという。この傾向は男女ともに広く観察されている。「毛根の春バテ」は特別な事象ではなく、多くの人に共通する生理的現象であるようだ。
【体験談】冗談でも笑えない?抜け毛に驚いたリアルな声
30代男性Aさんは「去年の春、急に抜け毛が目立つようになり焦りました。洗面台が黒々としてしまって、妻には『犬みたいに冬毛が抜けてる!』と笑われました。でも実際に調べてみると、意外と春はそういうものなんだね、と。ちょっと安心しました」と笑いを交えて語る。
一方で、20代女性Bさんは「仕事や生活環境が変わって、自分でもストレスを強く感じました。その頃から抜け毛が増えてキャップを被ってカバーしたことも…。美容師さんに相談したら頭皮ケアとストレス対策を勧められて、意識したら良くなりました」と具体的な対応方法を教えてくれた。
まとめ
季節の変わり目、とくに春に髪が抜けやすいことは意外と多くの人に起こりうる現象だ。その多くは、一時的なものであり、多くの場合は心配しすぎる必要はない。しかし、髪と頭皮の状態を確認し、睡眠やストレスケア、頭皮環境を整える意識を持つことは重要だろう。季節の変化に身体が戸惑うのと同じように、頭皮や髪も戸惑いを感じているかも?春は頭皮にとっても「衣更え」の季節。自分の体や頭皮の変化に気づき、ちょっとしたケアを心がけて、快適な春を迎えてほしい。
コメント